抵抗

抵抗の写真

2009/04/29 久々のアップデート




抵抗を肴にしてひとくさり書くというのもあまり例はないと思うが。



○抵抗

抵抗は、なぜか「テイコウ」と呼ばれる。ダイオード、コンデンサー、トランジスターといったカタカナ語でなく、「抵抗」と漢字語で。レジスターという言い方はほとんどない。レジといえば別の意味(語源は違うと思うが・・・)になるためであろうか。でもスーパーのレジの表現がちまたにあふれるずうっと以前から、「抵抗」であった。「抵抗器」と、部品・器具的名称で呼ばれることもあるが、たいていは「抵抗」ですませる。


○メグオーム

昔、このギョーカイに染まった当時は「MΩ」を「メグオーム」と呼称していた。今、普通に「目がΩ」違うな、「メガオーム」と呼ぶ。「イチメグのテイコウ」と行っていた昔が懐かしい。今でもそういう言い方の現役の方はいらっしゃるだろうか。もっとも、電気機械器具業界といっても広いので、中にはそういう言い方が残っているスジもあるかもしれない。

(2001/08/04)


○50万オーム

古いTVを分解していて、この表示の抵抗に遭遇したときは驚いた。50万ですよ、50万。なんてすごいんだ!と思った。いやしかしちょと待てよ?50万?・・・・・500kΩか、、、なら普通に使ってるなぁ、がっかり。4.7MΩなら何というか?470万オーム?


○300Ωの10W

自作のトランスレス真空管式レフレックスラジオのヒーターに直列に入れるホーロー抵抗である。小生にとって、大きな意味を持つ。中学生の時、この抵抗を買いに出かけ、予想を超えて高かったので手持ちの現金では買えなかったのである。後日、出直しして無事購入した。150mAタイプの50V、ま、ちと端が合わないが。タマは50C5。「初歩のラジオ」誌の製作記事を参考にした。このタマで高周波一段増幅をやった後、検波してAFにしてから再び50C5に入れて電力増幅動作をさせるようになっている。トランジスターだと、出力段の石を高周波増幅に使うなんてちょっと想像できない。もっとも、近年、RF段のS/N稼ぎのために出力段並みの電力を食わせて使う石もあるようだが、ちょっとなじめない。自分でやったことがないのはどうもイカン。


(2001/09/15)


○カラーコード



この気持ちの悪いものは何か。

拡大してみると・・・




言わずとしれた、抵抗である。

この中から、必要なものを選び出す。

ほとんどの場合、この中に必要なものはそろっている。たまに、合成してやらなければほしい値のものが出てこないこともあるが。

「合成」と一口に言っても、よい子の皆さんはまねしない方がいい。

ターゲット、600Ωとする。

頭の中で、1.2k2パラから1.8k3パラ・・・は序の口で、まず目に入った1kに、何Ωパラえば600になるか、暗算で計算しながらその値のブツを探す。ええと、この場合は、1.5k。470が目に先に入ると、130をシリーズにして・・・おっと、E24系列は少ないみたいだから120で妥協できるか・・・などと、何面か待ちで探す。

当たりが出ても、直接600が出てこないとも限らないので、もう少し探す。・・・600はないか。ま、いずれにしてもそんな感じである。

何度も何度も探していると、不思議なことに、だいたい何Ωのものがどこら辺に固まっているということが頭に入ってくる。何ヶ月か前に探した時に、その時なかなか出てこなかった33kがたくさん出てきたりする。

こんな時はカラーコードバンザイ。値を直接印刷してある古い抵抗だと、こうはいかない。


あーーー、フリーソフト等で、カラーコードから値を求めるものがあるが、そんなものに頼ってはいけない。色を見て、ぱっと値がイメージできなければ失格。




ごくごくたまーに、順番を読み違えて、とんでもない値のものをピックアップしてしまうこともあるけどね。だから使う前にテスターであたいチェックは欠かせない。色もくすんで、茶色だか赤だかよくわかんないものもあるしね。

(2009/04/29)

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