もう使わなくなったモノたち、パート2 フィルム式カメラは、真空管アンプとか蒸気機関車とかそういった類とある意味同種の、「存在価値を認める方々」で世の中に未だ健在と言ってもいいだろう。あぁ、似たようなものには『そろばん』もあるかな。でもこれは頭の体操にもなるしね。現役で使っている方も多いかもしれない。 ところがこれはどうだ。マスコミで話題にもなりゃしない。『計算尺歴史博物館』といったものがどこかにあるかもしれないが。おお、それこそ「HEMMI」にありそう。 ちなみに、ここに掲げた4本の計算尺は、すべてHEMMI製。他のメーカーのものってあるのかどうか知らないけどね。 今でも作って売っているんだろうか。学校で教えているんだろうか。 |
![]() これは携帯用の小型のもの。基本機能だけ。全長約15cm。 |
![]() これはもう少し大きい。22cm。 |
![]() これは30cm弱の長さ。実用品・・・というか、これを使って学校の教養課程のリポートを書いた・・・んだったかな。ま、一応理系だしね。ああそうだそうだ、統計学かなんかの計算をしたんだっけ。平均なんかはもちろん、自乗とかσとか。けっこう活躍したよ。 |
![]() 全長32cm、電子工学計算用に、LC共振とかインピーダンス計算とか、抵抗並列計算とか、そういった目盛りも付いている。 ![]() あーーちなみに、桁は自分で考えておく。 ・・・とアップロードしてから色々いじってみたところ、どうも上に掲げた写真は、中尺がひっくり返ってるのかな?(→※) 入れ替えてみたら、インピーダンス計算と抵抗並列計算とがしっくりわかった。 これの裏側のB,C、CI、BIを使った計算が、まだわかってない(思い出してない)。 (2010/06/06補足) (※→)・・・といってほっとくのもなんなので、正しく?入れ替えた写真も掲げておきます。(2010/06/13update) ![]() ![]() |
![]() 4つ並べてみた。 |
![]() 大きい方の二つは、ケースも残っている。・・・が実用してたので、紙ケースはボロボロ。 |
![]() 一番小さいヤツは、携帯用の革ケース付き。父からの払い下げ品。というか、今はもう形見ってことになってるね。 |
![]() これはルート2を示してみたところ。一番下の目盛りでほしい数字のところにカーソルを合わせると、すぐ上の目盛りにその数字のルートが表示されている。1.4142・・・までは無理だけど、がんばって1.414までは読めるんじゃないかな? ![]() 拡大してみた。どうよ。 |
おまけで、計算尺には物差しも付いている。 ![]() ちょっと写真が逆さまだが、計算尺を2本重ねているが一番手前の所にcm目盛りのものとインチ目盛りのものがある。 |
・・・ちなみに、現在ではかけ算割り算くらいはなんとかできるものの、電子計算尺(おお、電子回路計算用計算尺を縮めて言うと、電子計算尺!)のインピーダンス計算とか抵抗並列計算とかそういった類の扱いは、まったく、完璧に忘れてしまった!! なんてこった!! イカンイカン、ちったぁ思い出して使ってみるとするか。 |
(2010/06/06B追記) ところで、半ばあきらめていた取扱説明書がひょっこり出てきた。上に掲げた、一番大きい「電子計算尺」用である。 ![]() 取説によると・・・べき計算、平方、平方根、乗除、比例、対数、デシベル、三角関数、リアクタンス、同調周波数、波動インピーダンス、時定数、限界周波数、並列抵抗、直列容量、インピーダンス・・・が計算できる。 上の方に、「桁は自分で考える」と書いたが、一応、桁もわかるようだ。 |
LCR計算のほう ![]() その他諸々 ![]() |