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FX−602P

直線上に配置

カシオ FX−602P


2004/10/17 末尾追記


これは、知る人ぞ知る、カシオのプログラム電卓、FX−602P。

何年前に買ったものだろうか。もう10年以上前、10数年間前になるのではなかろうかと思う。未だに現役、変遷の激しい、日進月歩どころか、秒進分歩と言われる時代にあって、これだけ長い期間、現役を続けている道具も珍しい。

もっとも、現役でいるのはウチだけかもしれないが。このFX−602Pは2台購入した。職場で使う分と、自宅(と、いうことは、本電子研究所の作業場。)で使う分と。定価は29800円だったように記憶しているが、十分元は取った。


それが、ここにきてがたが出てきた。プログラムがおかしくなった。ただの関数電卓に成り下がってしまうのである。関数電卓を使いたいのならこれでもいいが、やはり自分用にアレンジしたプログラムを使うのが、この電卓の本命。修理を頼んだtら部品がなくて修理不能。怒りたいところだが次の手があるので→やむを得ず(??)、次期バージョンのFX−603Pを買った。

(2001/11/03 作成  ・・・続く)

その後の調査でわかったのは、これが発売されたのは1981年だったそうだ。発売されてすぐ購入したので、1981年以来、実用している。20年間。正確に書くと、発売後数年たってからもう一台を購入。最初に買った方が、プログラム機能が故障したほうである。


プログラムに入れているのは、常時は

  ・dB計算
  ・dBの逆変換
  ・CRのカットオフ周波数、もしくはコンデンサーのインピーダンス(同じ式でできるからね。)
  ・抵抗の並列計算
  ・目的の並列合成抵抗値にするために何Ωをパラうか。
  ・抵抗値と電圧・電流・電力の計算

こんなところか。これにその時々に必要な臨時プログラムをちょちょいと入れて使用。512ステップだから、あらかじめ全部用意しておくにはちょっと足りないし、またちょちょいと書き込んでもたいした手間でもないので。

dB計算とか抵抗の並列計算とか、「電気・電子用」と銘打った関数電卓には入っているものもあるようだが、そういう奴に限ってプログラムできなかったりするし、あるいはおまけみたいなプログラムしかできなかったりする。まったく帯に短したすきにも短し。なんのこっちゃ。パソコン持ち出してやるには牛刀だしね。だいたいあちこち現場(フィールド)に出てあれこれ計算するときはこの手のプログラム電卓が最高。ポケットにはいるし。

おっと、こいつのお仕着せ内蔵プログラム(?)で重宝しているのは、データの平均、標準偏差計算。データ入力、[xd]、データ入力、[xd]、・・・を繰り返していって、最後に「平均」って押せばOK。手計算でやってもたいしたことはないのだけれど、データ数数えなくてもいいしね。


☆2004年9月、関数電卓と成り下がったこいつで、足し算をしていた。整数か0.5単位の数字だけである。結果の数字は、整数か、○○.5、となるはずであった。ところが、○○.3となった。整数部はいかにもそれらしい数字。でも小数点以下が違う。何度やっても同じ。ついに寿命か。ようやく、解剖してバッテリーを取り外し、モックアップサンプルと変身させた。

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