同じくコンデンサを肴にしてひとくさり書くというのもあまり例はないと思うが。


○コンデンサ(2001/08/05)

およそコンデンサほど、通常使われるものと、電気的値との乖離が激しいのもないのではなかろうか。1Fのコンデンサ。考えただけでも恐ろしい。しかし、マイクロコンピュータが出回るようになり、メモリーバックアップ用などで0.47Fなんていうコンデンサも出現。しかしこれは本来のコンデンサとしての意味合いの蓄電用途であるからして、「コンデンサ」ではない??


○コンデンサー(2001/08/05)

「コンデンサー」という言葉は、電気業界人では(といってもいろいろあるだろうが)「コンデンサー」で通じるが、別の業界ではコンデンサーは全く違うものになる。それはともかく、「コンデンサ」と「コンデンサー」。諸兄はどちらを普通使うであろうか。小生は「コンデンサー」。出版業界やJISの統一表現といった世界では「コンデンサ」と表現するらしい。原稿を出したりすると直させられる、というか勝手に直ってる。

この項、続く・・・・


○蓄電器(2001/08/05)

蓄電器とは違うものだが、小生は未だに蓄音機には「蓄電器」が使われていると信じている。決して「コンデンサー」ではない。


○PCB(2002/06/23)

いったい、我々電気技術者の健康は大丈夫なんだろうか。多くのかつてのラジオ少年たちは、一度や二度ならず、電解コンデンサーの爆発の洗礼を受けているのではないだろうか。爆発の洗礼は、当所長も例外ではない。耐圧250Vのコンデンサーに、何をどう間違えたか550Vがかかっていた。機器の調子がおかしいので、裏をあけて覗き込んでいた、その目の前で大爆発。顔面直撃だけは免れた。しかし、内容物が研究室内に噴出し、白いガスと内容物が粉々になって狭い研究室内に充満した。大音響を発したので、隣室にいた者が駆け寄ってきた。当の本人は、頭髪やら上着やらに内容物の破片を浴びて床にへたり込んでいた。30数年前の出来事。有害なPCBが含まれている(かもしれない)というような情報は全くなかった。

新しく作られる電解コンデンサーにはもう使ってはいないと思うが、ジャンクで入手した素性のしれない部品はどうなっているか。




(以下、2001/09/15追加更新)









これなぁんだ?・・・知ってる人は知ってる、知らない人は知らない。

貫通コンデンサというんですよねぇ・・・・

あのねじになっているところは、ケースかシールド版に取り付けるようになってる。内部と外部とを高周波的にできるだけ遮断するように、電源線やら制御線、AF線などはこいつを通してつなぐ。リード線自体はただのリード線だが、ねじの部分との間がコンデンサーになってる。バイパス用コンデンサ。

そうそう、コンデンサの容量がうんと小さいタイプもあって、目的周波数以外の高調波をバイパスさせるようにしようとした奴もある。

自分ではほとんど使わないなぁ・・・・



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今じゃあまり見かけないかなぁ・・・スチコン。

コンデンサー